マーティン・デニー(Martin Denny)といえば、エキゾチカ・サウンドを代表するアーティスト。日本でも数々のミュージシャンがマーティン・デニーのサウンドには影響をうけていますが、そのさきがけとなったのは、やはりYMOでしょうか。細野晴臣さんは初期のソロ時代やティンパン・アレー時代にも、マーティン・デニー的サウンドを取り入れていますが、YMO結成時に「マーティン・デニーの「ファイアー・クラッカー」をシンセサイザーを使用したエレクトリック・チャンキー・ディスコとしてアレンジし、シングルを世界で400万枚売る」というメモを残したことでも知られてますね。
そんな、シンセサイザーを使ったサウンド、マーティン・デニー自身もつくりだしていたんですね。『ExXOTIC MOOG』、こちらもタイトルどおりマーティン・デニーがMOOG(モーグ)で奏でるサウンドを集めたアルバム。
おなじみの曲のほかにも、MOOGを使い、かつマーティン・デニーならではのサウンドのカヴァーもあり。アルバム全曲聴いてみたいなぁと思っているのですが、さがし出した数曲を。
アルバムの1曲めは、マーティン・デニーの代表的な作品のひとつ『Quiet Village』のMOOGヴァージョン。作曲はレス・バクスターです。
『The Enchanted Sea』もマーティン・デニーおなじみの作品。
ジョン・バリー(John Barry)作曲、ダスティン・ホフマン主演の映画『Midnight Cowboy/ 真夜中のカウボーイ』の主題歌、『Midnight Cowboy』。オリジナルのサウンドの雰囲気も残しつつ、MOOGでマーティン・デニー風。
こちらはジャズのナンバー、『Let Go』。
ボビー・スコット(Bobby Scot)作曲、リック・マーロウ(Ric Marlow)作詞の『A Taste Of Honey』。ビートルズのナンバーとしてもおなじみで多くのミュージシャンがカヴァーしていますが、ブロードウェイ・ミュージカル『A Taste Of Honey』のためのものだったんですね。
アルバム最後の曲となっている『Love Me Tonight』、トム・ジョーンズ(Tom Jones)でおなじみのヒット曲。EXOTIC MOOGヴァージョンは、はじまりから、MOOGならでは。かなり気に入ってます(トム・ジョーン、『Delilah』も5曲めに)。
『EXOTIC MOOG』
1.Quiet Village
2.I Talk To The Trees
3.Yellow Bird
4. The Enchanted Sea
5. Delilah
6.Let Go
7. Midnight Cowboy
8. Let It Be Me
9. A Taste Of Honey
10.Was It Really Love
11.Love Me Tonight
先日購入し、かなり気に入ってしまったレス・バクスター(Les Baxster)の『MOOG ROCK - Greatest Classical Hits』、その存在を知ったのも、『EXOTIC MOOG』との2枚組CDが、1995年に限定1000枚で発売されていたという情報をみつけたことがきっかけ。
レス・バクスターの『MOOG ROCK』は、mp3購入可能ですが、この2枚組CDは、入手困難。残念。一部の楽曲はラウンジ系のコンピレーションなどにも収められてるみたいです。
『EXOTIC MOOG』、またCD再販にならないでしょうか。
(投稿:日本 2010年3月31日、ハワイ 3月30日)
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