昨日は、郵便局などによりながらお昼休みにオフィスの近くを散策。店の前を時折通るので、見慣れてきていたのですが、初めてみた時からずっと気になっていた「ねこや」さんの看板を写真におさめてみました。
ねこの表情がなんともいえなくごきげんな感じなので、Twitterにポストしたところ予想外にコメント、Retweetあり。「ねこや」さん、荒木町近く、四谷三丁目の表通りにある三味線屋専門店なのです。
小路をちょっと入ると、いまは多くの飲食店が立ち並び、かつては花街だった荒木町、四谷三丁目新宿通り沿いにはビルに混じって、三味線屋さん、履物屋さん、きもの屋さんなどが。
現在、東京の花街(三業地)で残っているのは6ヶ所ですが、戦前には東京23区のうち、21区に花街があったそうですね。荒木町もそのひとつ。最盛期には芸妓学校などもあったようです。四谷荒木車力門会の歴史散策ページでは、昔の芸妓学校の生徒さんが描いた絵とともに近隣の歴史を紹介しています。
どこの街が舞台かはわからないのですが、花街、三味線ということで、ちょっと前に知った曲、『三味線クンパルシータ』を思い出しました。歌っているのは岩本きよみさん、作詞は宇野美樹、作曲は望月弘さん。
三味のおさらい踊りの稽古抜けてこっそりジャズ喫茶
デートはいつもの午后三時、貴方も大好き私も好きよMmmm...
クンパルシータはまだかしら
飲めや歌えのあのお座敷じゃ云えなかったのこの想い
あの晩貴方のお名指しで、ほろよい機嫌の私がひいたMm...
クンパルシータは始まるわ
逢えばこの恋打ち明けようと思うそばから口ごもる
それでいいのよふたりして楽しいひととき過ごせるならばMm... Ah
クンパルシータは素敵だわ
この曲に出会ったとき、そして今回も、岩本きよみさん、少し調べてみたのですが、どんな歌手だったかという情報があまりみつからないのですが、気になっています。昭和31年、32年とテイチクから数曲リリースなさってるようですね。ポリドールから昭和35年に発売された『三味線クンパルシータ』以降、活動はなさっていないのでしょうか。戦後流行歌一覧に載っているのはここまででした。
S 31.8 島のむすめはうぶなのよ (作詞:萩原四郎、作曲:倉若晴生)
S 32.2 十九の春のプレゼント (作詞:清水みのる、作曲:大久保徳二郎)
S 32.2 新婚さん (作詞:高月ことば、作曲:村沢良介)
S 32.12 三味線横丁 (作詞:門井八郎、作曲:下川博省)
S 35.1 三味線クンパルシータ (作詞:宇野美樹、作曲:望月弘)
[旧・四谷区、牛込区]
東京で昔ながらの町名が残っている場所としては神田あたりが有名ですが、新宿区も旧・四谷区、牛込区だったあたりは、「丁目」がなくたくさんの町の名前が残っています。町ごとにそれぞれ雰囲気があり、散策するのも楽しいエリア。新しい住まいは、旧・牛込区。近いながらもオフィスは旧・四谷区です。界隈の町の名前、そして歴史をこれから調べていきたいなぁと思っています(ご近所の方とお話すると、そういった名称を知っていること前提で話が進むということもあり、要学習)。このあたり坂もとっても多いのすが、こちらも覚えていかなくては、です。場所をたずねたりすると会話によく名前が..。たずねなくてはいけないぐらいなので、坂の名前もよくは知らないのですけど。もともと、そういったことを知るのは大好きなので、覚えるのも楽しみではあります:)
(投稿: 日本 4月14日、ハワイ4月13日)
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