日活関連でのある意味つづきですね。先日、川崎市市民ミュージアムで現在開催中の『日活創立100年記念資料展』を見に行ってきたのですが
そのときのメモ:日活創立100年記念資料展などなど 川崎市市民ミュージアム
(週末には上映会も。スケジュール→川崎市市民ミュージアム:日活100周年記念上映 日活アクションの世界)。
日活所蔵のポスター、小道具の数々、展示室のほかに、エントランスに、『嵐を呼ぶ男』で使われた石原裕次郎さん演ずる国分正一(役)の”S.Kokubu”名入りドラムがあったりして

あらためて、『嵐を呼ぶ男』が観たくなり…

この作品は、上映会でも予定されていないようだったので、自宅でDVD観賞と決めこむことに

『嵐を呼ぶ男』、観賞は、かなりひさしぶり。このところで、かなり観賞の視点もまたかわってきていることもあり、前とはちがった意味で、細かないろいろかなり楽しみながら、でした。

再度観ようと思ったきかっけも、そもそも、その細かないろいろもきっかけだったり。

ほんの最近知ったことなのですけど、裕次郎さんの国分正一ドラムのアテレコは、おなじみ主題歌も含め、白木秀雄さんだったのですね。そして、さらには、笈田敏夫さん演ずるチャーリー・桜田のドラムは、猪俣猛さんだというではないですか!前に観たときとか、あまり深く考えてなくて、あまりそういうこと、気にしてなかったのですよね。

…たしかに出てますね、クレジットも。オープニングに、演奏、白木秀雄クインテット、渡辺晋とシックス・ジョーズと。劇中での、シックス・ジョーカーズというバンド名も似ていたり(渡辺晋さんは、ドラム合戦シーンときはチャーリー・桜田の方のバンドですが)。まったくもって、でした。たしかに、前に観たときは、まだこの時代、50年代の日本のジャズ、把握できてませんでしたからね…

この動画、よくまとめてくれてますね。あらためてすてきに感じてたオープニングの銀座のネオン(「夜の帳とともに美しいネオンの花が咲く…」。ナレーションもよいです)、国分正一がメディアに取り上げられていく記事いろいろのシーン(レコードプレーヤーもすてき☆)など、そのほかも、チョイスがかなりよく。

石原裕次郎「嵐を呼ぶ男」ベストシーン

映画簡単データ簡単。

嵐を呼ぶ男: 公開:1957年12月28日 原作、監督:井上梅次 音楽:大森盛太郎 出演:石原裕次郎、北原三枝、金子信雄、笈田敏夫、岡田真澄、白木マリ、芦川いづみ、光沢でんすけ他 キャスト

『嵐を呼ぶ男』は、当時のトレンディー要素たっぷりの作品ということは十分にふまえていたつもりですが楽しみ要素盛りだくさんですね。セットで撮影ならではの流行要素強調や美弥子と正一の暮らしの対比だったり。バーの名前とかひとつひとつおっちゃいます。あとは実写のネオンも)。再確認したい部分もあり、細かな部分をチェックしながら近日中に再度観賞となることでしょう。

出演も、平尾昌晃さんもはじめの方にちょっと出てきたりとか。役どころも、北原三枝さん演ずるマネージャー美弥子は、あの渡辺美佐さんをイメージとしているとか(渡辺晋さんとともに渡辺プロダクション創立)。バンドメンバー含め、気にしたいとこ、美術、演出、キャスト、きりなく。

話題もどしまして、なんといってものサウンドですが。
すべてがかっこいいですね。お店シーンで演奏されているナンバーだったり、音大生の弟、英次が作曲という設定でピアノで弾いてる曲とかもよいのですよね。実に、実に、音楽映画な部分が多く、さりげなくおりこまれてる音、曲がほんとすてきです。
バンドメンバー含め、どの部分が誰の演奏なのかなどなど、気になりひとしきりです。ある程度のデータがないと追いきれない部分もあるのですが…

関連を調べてみたところ、「日活所蔵6ミリ・サウンドトラック・テープを元に、映画には使用されなかったプレスコ・ナンバーまで全53テイクを収め…」というサントラCDが出てるのですね。

嵐を呼ぶ男(オリジナル・サウンドトラック)

内容紹介には
「石原裕次郎のドラムは実は白木秀雄が、敵役・笈田敏夫のそれは猪俣猛(当時若干21歳)が叩いている。そのドラム・ソロ(マックス・ローチ的アプローチが聞ける)10数テイクを始め、松本英彦(テナー・サックス:劇中にも出演)や河辺公一(トロンボーン)らが参加したスイング・ジャズ~モダン・ジャズ演奏の数々を収録。日活所蔵6ミリ・サウンドトラック・テープを元に、映画には使用されなかったプレスコ・ナンバーまで全53テイクを収め、公開から53年目にして初めてCD化。日本ジャズ史の新たな発見です。なお、裕次郎の主題歌は収録されていません。」
とあるのですが。データとかも詳細だったりするのかな。主題歌は収録せずということですが、浸透しているためかぶりもあるだろうし、これを買うひとなら持ってるでしょう、ということからでしょうか。
これ、欲しいかも…です。

(投稿:日本 2012年10月10日、ハワイ 10月9日)


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